icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科52巻10号

1998年09月発行

症例

同時発見された両側同組織性精巣非セミノーマ

著者: 藤原博通1 渡辺潤1 木村剛1 堀内和孝1 秋元成太1 本田了2

所属機関: 1日本医科大学泌尿器科 2海老名総合病院泌尿器科

ページ範囲:P.781 - P.783

文献概要

 29歳,男性。左側陰嚢内容無痛性腫脹を主訴に初診し,右精巣にも一部に硬結を認め,両側精巣腫瘍と診断した。両側摘出術は患者の同意が得られず,左側のみ高位精巣摘除術を施行した。組織型は複合型精巣腫瘍で,stage Iであった。術後40日頃に右陰嚢内容が急速に腫大したので,患者の同意のもと右高位精巣摘除術を施行したが,左側と同組織型でstage Iであった。現在のところ癌はなく,生存中である。本症例は同時発見,左右同組織型の両側精巣腫瘍としては本邦36例目であり,両側精巣非セミノーマとしては本邦6例目であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら