icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科52巻11号

1998年10月発行

綜説

腎盂腎炎と逆流性腎症

著者: 松本哲朗1

所属機関: 1産業医科大学泌尿器科学

ページ範囲:P.809 - P.816

文献概要

 腎盂腎炎は最も頻度の高い感染症の1つであり,細菌の逆行性感染により,腎盂および腎実質に炎症が惹起される。腎盂腎炎の結果として腎機能の障害へつながる可能性もあり,尿路感染症の中では最も重要な感染症の1つである。尿路感染症における細菌側の病原因子には多くのものが知られており,相互に関連して感染の発症と持続,さらには全身への拡大につながっており,感染の後遺症としての腎瘢痕にも注目する必要がある。腎における感染発症と炎症の惹起および腎瘢痕の発生メカニズムにおける線毛の意義を中心に,現在までに行われてきた墓礎的,臨床的研究の成果を紹介する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら