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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科52巻11号

1998年10月発行

原著

表在性膀胱癌再発腫瘍に対する粘膜麻酔による外来でのcold-cup切除

著者: 野口純男1 河上哲1 諏訪裕1 原芳紀1 池田直弥1 近藤慶一1 窪田吉信1 穂坂正彦1

所属機関: 1横浜市立大学医学部泌尿器科

ページ範囲:P.833 - P.836

文献概要

 1994年6月から1997年8月までの期間に,横浜市立大学医学部附属病院泌尿器科において再発性の膀胱腫瘍21例(延べ32回)に対して2%キシロカインによる粘膜麻酔下にcold-cup切除および電気凝固による治療を行った。Cold-cup生検鉗子による切除時では88%,凝固時では72%の症例でまったく痛みがなかった。また,12症例に対して血清中のキシロカイン濃度を測定したが,すべてが測定限界値以下であった。また,Kaplan-Meier法による再発率は6か月で31%,12か月で62%であったが,単発で2mm未満の小さな腫瘍では,大きな腫瘍と比較して有意に再発率が低かった。したがって,このような腫瘍では外来治療が可能であると考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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