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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科52巻11号

1998年10月発行

原著

腎細胞癌に対する腎保存手術の治療成績

著者: 宮崎淳12 榎本裕1 永島泰準1 簑和田滋1

所属機関: 1東京逓信病院泌尿器科 2現 筑波大学医学専門学群泌尿器科

ページ範囲:P.837 - P.840

文献概要

 1988年12月から1997年11月までに,腎細胞癌に対して当科で施行した腎保存手術22例を検討した。平均年齢は56±11歳,男性16例,女性6例,患側は右9例,左13例であった。22例中4例は絶対的な適応例で,残りの18例は対側腎が正常例であった。腫瘍径は平均直径28±11.2mmであった。術式は1例が核出術を施行し,残りの21例は腎部分切除術を行った。平均手術時間は135±39分,22例中19例は腎血流を遮断し,平均阻血時間は22±6.1分であった。残りの3例は阻血を行わなかった。平均出血量は224±300mlであり,1例のみ輸血を行った。予後は観察期間平均31か月で,両側腎癌の1例が術後29か月目に癌死したが,残りの21例は癌なしで生存中であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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