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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科52巻11号

1998年10月発行

症例

結腸切除・回腸利用膀胱拡大術後に発生した膀胱腟瘻に対するLe Fort手術変法

著者: 満純孝1 村石修1 貫井昭徳1 西澤秀治1 徳江章彦1 大和田倫孝2

所属機関: 1自治医科大学泌尿器科 2自治医科大学産婦人科

ページ範囲:P.863 - P.867

文献概要

 症例は30歳,女性。膀胱に浸潤するS状結腸癌に対してS状結腸,子宮,付属器,下部尿管,膀胱部分の合併切除術と回腸利用膀胱拡大術を行った。術後,回腸膀胱吻合部に膀胱腟瘻が発生した。径3cmと大きな瘻孔であったが,膀胱拡大術後で経腹的手術は困難であることが予想されたため,Le Fort変法で腟閉鎖術を行い,良好な結果を得た。複雑な開腹手術後例で経腹的手術が困難と予想される大きな膀胱腟瘻に対して,本術式は有用な治療法と思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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