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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科52巻12号

1998年11月発行

文献概要

原著

恥骨後式前立腺全摘除術の検討—術前評価と病理診断との関連性を中心に

著者: 池本庸1 大石幸彦1 小野寺昭一1 岸本幸一1 和田鉄郎1 後藤博一1 浅野晃司1 武内宏1 斑目旬1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学泌尿器科

ページ範囲:P.927 - P.931

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 最近4年間に恥骨後式逆行性前立腺全摘除術を施行した前立腺癌50例を対象として,その術前評価と病理学的根治性の関連を検討した。最近になるほど前立腺全摘例は増加しており,後半2年間にスクリーニング発見例が多かった。pT2以下の症例は28例(56%)であったのに対し,pT3症例では22例(44%)中6例(12%)で所属リンパ節に顕微鏡的転移が証明された。臨床的病期と病理学的病期の相関は,neoadjuvant非施行群では76%の一致率,neoadjuvant施行群では55%の一致率であった。また,針生検時の癌の分化度とsystematic biopsyにおける癌陽性core本数および治療前PSA値は,手術による根治性を予測する上で重要な所見と思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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