病院めぐり
豊橋市民病院泌尿器科
著者:
東野—郎
所属機関:
ページ範囲:P.978 - P.978
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豊橋市民病院は昭和7年に開設され,昭和26年に総合病院に指定されました。その後,限りある敷地の中で増改築を重ね,豊橋市をはじめとした東三河地域の基幹病院としての役割を果たし,住民にも信頼され親しまれてきました。一方,70万人を擁する東三河地域は,高機能病院が集中する名古屋圏域からは遠隔の地であり,地域住民のさらなる高度医療の要望にも基づき,当病院は平成8年5月に豊橋市郊外に新築移転しました。新病院は920床(うち20床は伝染病床)と全国屈指の規模となり,高度医療機器の整備,施設のアメニティーの充実もはかられました。診療科は高度専門化する医療に対応すべく専門科を増設し,院内表示科目は28科となり,救急医療体制もより充実し,住民の信頼に十分に応えています。
泌尿器科は,医師数は現在4名で非常勤の医師はおらず,全員が弘前大学の出身です。森 泰樹現名誉院長が院長であった時代に弘前大学からの医師派遣の話がまとまり,昭和46年1月に田代 彰先生が初代部長として着任されて精力的に活躍されて以来,弘前大学泌尿器科教室から医師が派遣され,泌尿器科診療および人工腎臓センターでの血液透析診療を行っています。泌尿器科の病床数は38床であり,ほとんど満床の入院状況です。