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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科52巻2号

1998年02月発行

綜説

泌尿器科領域における体腔鏡を用いた手術法の開発とその現況

著者: 武田正之1

所属機関: 1新潟大学医学部泌尿器科

ページ範囲:P.95 - P.105

文献概要

 泌尿器科領域における体腔鏡(腹腔鏡,後腹膜腔鏡)下手術は1990年の経腹腔的腹腔鏡下腎摘出術に始まり,精索静脈瘤根治術,骨盤内リンパ節郭清術,非触知精巣の診断と外科治療法,副腎摘出術が開発され,その他にも様々な術式が考案され普及した。また,1992年に考案された後腹膜腔バルーン拡張法による後腹膜腔鏡下手術法が経腹腔的腹腔鏡下手術に応用され,腎,副腎などの手術を行えるようになった。しかしながら,あらゆる点で従来の開腹術と比較して優れていると考えられる術式は,現時点では腹腔鏡下副腎摘出術を含めて10種類程度である。今後はロボットシステム,触覚センサーなどを応用した全く新しい手術形態となることが予想される。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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