icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科52巻2号

1998年02月発行

症例

顆粒球コロニー刺激因子産生膀胱腫瘍の1例

著者: 佐藤敦1 土田誠1 渡辺耕平1 小林寛2 佐藤文英3

所属機関: 1聖隷浜松病院泌尿器科 2聖隷浜松病院病理科 3一関病院泌尿器科

ページ範囲:P.133 - P.135

文献概要

 47歳,男性。肉眼的血尿を主訴に来院。膀胱右側壁に5cm大の腫瘍を認め,末梢血液検査で白血球数は19,900/mm3であった。膀胱全摘除術後,白血球数は正常化したが,骨盤内再発とともに白血球数は186,000/mm3 まで増加した。血清G-CSF濃度は103pg/mlと高値を示し,G-CSF特異抗体を用いた免疫染色で腫瘍細胞内に陽性像が認められたため,G-CSF産生膀胱腫瘍と診断した。術後4か月で癌性悪液質のために死亡した。本症例はG-CSF産生膀胱腫瘍の本邦報告16例目と思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら