文献詳細
小さな工夫
肛門閉鎖状態における経直腸的前立腺用プローブを用いた経会陰的前立腺生検
著者: 石津和彦1 内藤克輔1
所属機関: 1山口大学医学部泌尿器科
ページ範囲:P.167 - P.167
文献概要
本法では,プローブはアロカ社製の経直腸的穿刺用電子コンベックス探触子(UST−665P—5)を,接続超音波装置は同社のSSD−650CLを用いている。本プローブはEnd Fire方式で,周波数は5MHz,視野角は90°,曲率半径は9mmである1)。生検針は長さ20cmの18G針をバード社製自動生検装置(バイオプティガン)に装着して用いる。経会陰的ルートは経直腸的ルートに比較して刺入部から生検部までの距離が長くなるため,生検針は20cmの長さのものが適する。前立腺生検は仙骨硬膜外麻酔下に患者を截石位として行う。陰嚢をテープにて前方に固定した後に会陰部をイソジンにて十分に消毒する。プローブを会陰部に押し当てて前立腺を描出し(図1),生検針を穿刺ラインに沿って経会陰的に進め,前立腺生検を施行している(図2)。
掲載誌情報