文献詳細
画像診断
文献概要
患者 64歳,男性。
主訴 頻尿。
家族歴・既住歴 特記することなし。
現病歴 1996年12月,当科外来受診時,腹部超音波検査で左腎に周辺部石灰化をともなう腫瘤を認めたので精査を行った(図1)。
現症・検査所見 身長166cm,体重53 kgと痩身である以外,理学的所見,血液、尿検査に異常を認めなかった。CT(図2,3,4),MRI(図5,6)にて嚢胞化した腎細胞癌を否定できず,1997年3月に左根治的腎摘出術を行った。なお,主訴は自然に消失していた。
病理所見 石灰化した厚い線維性被膜で全周を包まれ,懐死組織を入れた径7cmのほぼ球状をした嚢胞であった。内壁の一部には血管上皮を思わせる細胞が存在した。嚢胞の起源は,断定できないが,いわゆる良性出血性腎嚢胞と診断した(図7,8)。
主訴 頻尿。
家族歴・既住歴 特記することなし。
現病歴 1996年12月,当科外来受診時,腹部超音波検査で左腎に周辺部石灰化をともなう腫瘤を認めたので精査を行った(図1)。
現症・検査所見 身長166cm,体重53 kgと痩身である以外,理学的所見,血液、尿検査に異常を認めなかった。CT(図2,3,4),MRI(図5,6)にて嚢胞化した腎細胞癌を否定できず,1997年3月に左根治的腎摘出術を行った。なお,主訴は自然に消失していた。
病理所見 石灰化した厚い線維性被膜で全周を包まれ,懐死組織を入れた径7cmのほぼ球状をした嚢胞であった。内壁の一部には血管上皮を思わせる細胞が存在した。嚢胞の起源は,断定できないが,いわゆる良性出血性腎嚢胞と診断した(図7,8)。
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