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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科52巻4号

1998年03月発行

増刊号特集 膀胱全摘除術と尿路変向術のすべて

Ⅴ 手術手技 2.膀胱全摘除術

根治的膀胱摘除術(女性)

著者: 小松秀樹1

所属機関: 1山梨医科大学泌尿器科

ページ範囲:P.89 - P.97

文献概要

はじめに
 膀胱全摘除術は筋層浸潤を伴う膀胱癌,あるいは内視鏡で切除不能な広汎な表在性膀胱癌の治療として施行される。通常,女性の膀胱全摘除術では膀胱とともに卵巣,子宮,尿道,腔の一部を摘除する。場合によっては卵巣,子宮,腔を残す。また,腸管を使用して膀胱再建を行う場合は尿道を残す。
 女性の膀胱癌の罹患率は男性に比べ低いとはいえ,膀胱全摘除術は女性に対しても少なからず施行されてきた。骨盤内臓器の解剖は男女で大きく異なる。当然,男性と女性の膀胱全摘除術の手技は異なったものになる。しかし,女性の膀胱全摘除術を詳しく解説した教科書は最近までなかった。手術手技についての討論の蓄積も少ない。施設によってかなり異なった手術が行われていると想像する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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