文献詳細
増刊号特集 膀胱全摘除術と尿路変向術のすべて
Ⅴ 手術手技 3.尿路変向術 (1)尿失禁型
文献概要
はじめに
尿管皮膚瘻術は一世紀に及ぶ歴史があり,現在なお行われている理由は,術式が簡単で手術侵襲が少ないことにある。この術式の最大の欠点はチューブレス,シングルストーマに確実に行えないことであるが,チューブレス,シングルストーマが成功すれば腹膜外手術で手術時間が短いことや,術後合併症が少ないことより回腸導管を上回る術式となる。しかし,成功しなければカテーテル留置を余儀なくされ,患者のQOLは著しく損なわれ,合併症も増し,悲惨な経過をたどることが多い1)。
したがって,尿管皮膚瘻術を選択する場合はチューブレス,シングルストーマを目指すべきであり,現在,尿管皮膚瘻術といえばそれを指すと考えてよい。
尿管皮膚瘻術は一世紀に及ぶ歴史があり,現在なお行われている理由は,術式が簡単で手術侵襲が少ないことにある。この術式の最大の欠点はチューブレス,シングルストーマに確実に行えないことであるが,チューブレス,シングルストーマが成功すれば腹膜外手術で手術時間が短いことや,術後合併症が少ないことより回腸導管を上回る術式となる。しかし,成功しなければカテーテル留置を余儀なくされ,患者のQOLは著しく損なわれ,合併症も増し,悲惨な経過をたどることが多い1)。
したがって,尿管皮膚瘻術を選択する場合はチューブレス,シングルストーマを目指すべきであり,現在,尿管皮膚瘻術といえばそれを指すと考えてよい。
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