文献詳細
増刊号特集 膀胱全摘除術と尿路変向術のすべて
Ⅴ 手術手技 3.尿路変向術 (2)尿禁制型
文献概要
はじめに
尿禁制を保つ尿路変向法は腸管の脱管腔化によって得られる低圧,高容量のリザバーおよび腸重積による逆流防止や尿禁制機能の形成がKockによって開発され,世界中に流布した1) 。その改良型の1つとして,1985年にマインツ大学のThüroffらは,回盲部を中心に腸管を遊離し,結腸部分に粘膜下トンネル法にて尿管を移植する方法をマインツ・パウチ(Mixed Augmentation Ileumn Zecum)として発表した2)。本邦では,兵庫医科人学の森ら3)が早くからマインツ・パウチを追試しており,われわれもそれに倣って試行錯誤を重ねてきた4,5)。
本稿では,われわれの経験に基づく本術式の要領,工夫,注意点につき概説する。
尿禁制を保つ尿路変向法は腸管の脱管腔化によって得られる低圧,高容量のリザバーおよび腸重積による逆流防止や尿禁制機能の形成がKockによって開発され,世界中に流布した1) 。その改良型の1つとして,1985年にマインツ大学のThüroffらは,回盲部を中心に腸管を遊離し,結腸部分に粘膜下トンネル法にて尿管を移植する方法をマインツ・パウチ(Mixed Augmentation Ileumn Zecum)として発表した2)。本邦では,兵庫医科人学の森ら3)が早くからマインツ・パウチを追試しており,われわれもそれに倣って試行錯誤を重ねてきた4,5)。
本稿では,われわれの経験に基づく本術式の要領,工夫,注意点につき概説する。
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