文献詳細
増刊号特集 膀胱全摘除術と尿路変向術のすべて
Ⅴ 手術手技 3.尿路変向術 (2)尿禁制型
文献概要
はじめに
マインツⅡ式尿路変向術,すなわちマインツ・パウチⅡ(S状結腸—直腸パウチ)は,1993年,Fischら1)によりはじめて報告された新しい尿路変向術である。これは,遊離することなくS状結腸—直腸移行部を脱管腔化して作製したパウチに両側尿管を吻合する方法で,従来の尿管-S状結腸吻合術と同様に尿は肛門から便とともに排泄される。しかし,このパウチは低圧であるため,尿の尿管,腎への逆流が少ないことが尿管-S状結腸吻合術と異なる点である。
われわれは,1994年より1997年10月までにすでに15例にマインツ・パウチIIを作製し,良好な成績を得ている。本稿では,その術式について解説する。
マインツⅡ式尿路変向術,すなわちマインツ・パウチⅡ(S状結腸—直腸パウチ)は,1993年,Fischら1)によりはじめて報告された新しい尿路変向術である。これは,遊離することなくS状結腸—直腸移行部を脱管腔化して作製したパウチに両側尿管を吻合する方法で,従来の尿管-S状結腸吻合術と同様に尿は肛門から便とともに排泄される。しかし,このパウチは低圧であるため,尿の尿管,腎への逆流が少ないことが尿管-S状結腸吻合術と異なる点である。
われわれは,1994年より1997年10月までにすでに15例にマインツ・パウチIIを作製し,良好な成績を得ている。本稿では,その術式について解説する。
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