文献詳細
増刊号特集 膀胱全摘除術と尿路変向術のすべて
Ⅴ 手術手技 3.尿路変向術 (2)尿禁制型
臍ストーマ(虫垂利用)尿路変向術
著者: 榊原尚行1 平川和志2 森田研3 三浦正義1
所属機関: 1市立釧路総合柄院泌尿器科 2恵佑会札幌病院泌尿器科 3北海道大学医学部泌尿器科
ページ範囲:P.187 - P.192
文献概要
膀胱全摘除術後に用いられるストーマを有する禁制腸管利用代用膀胱として,コックパウチ,インディアナパウチ,マインツパウチが広く行われている。また,外見上ストーマを有しない術式としては,臍をストーマとするいわゆる臍マインツがある。臍マインツを作製する際,輸出脚として虫垂が用いられる場合が多く,いくつか術式が報告されているが1〜4),いずれの場合も失禁防止法を用いている。
われわれは1994年から,虫垂を輸出脚とし,失禁防止法を行わない臍マインツを作製し,良好な尿禁制を得ている。以下に,われわれが行っている術式および手術成績について述べる。
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