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増刊号特集 膀胱全摘除術と尿路変向術のすべて Ⅴ 手術手技 3.尿路変向術 (3)膀胱再建術
S状結腸利用膀胱再建術
著者: 上領頼啓1 竹本雅彦1 栗栖弘明1 毛利淳1 万波誠2 竹内賢2
所属機関: 1済生会下関総合病院泌尿器科 2市立宇和島病院泌尿器科
ページ範囲:P.219 - P.228
文献購入ページに移動手術術式の選択に際してはその疾患の病態を十分に把握し,さらに術後の患者のQOLを考慮したうえで決定されなければならない。
近年,膀胱摘出術後の尿路変向術においては,Brickerの報告した回腸導管に比べ,より術後のQOLが優れているKock pouch, Mainz pouch, Indian pouchに代表される自己導尿による非失禁型尿路変向術が登場してきた。さらに,自然排尿型尿路変向術がGoldwasserら1),Skinnerら2),Hautmann3)らにより紹介され,手術適応には制限があるものの,より生理的に近い術式として,本邦においても山中ら4)によりその有用性が実証されている。
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