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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科52巻4号

1998年03月発行

メディカルエッセイ

Skinner教授のもとでのKock pouchの研修

著者: 松島正浩1

所属機関: 1東邦大学医学部第2泌尿器科

ページ範囲:P.252 - P.252

文献概要

 1985年6月から1年間,私は柳瀬奨学基金の援助によりUniversity of Southern Californiaの泌尿器科(主任:Donald G Skinner教授)へ尿禁制型尿路変向術,Kock continent ileal urinary reservoir法を主とした手術研修のために留学する機会を得ました。Medical Center内に新設されたKenneth Norris Jr.Cancer Hospitalでは月〜金曜日の5日間,主としてKock pouch手術が行われており,時には並列でLieskovsky先生もKock pouch手術を第2手術室で行っていました。
 Kock Pouch法は1982年にKockらにより報告されましたが,12例中6例はnipple valve不全のために修復手術が必要でした。Skinnerらは,nipple valve形成に際し,使用する回腸の腸間膜付着部に8cm幅のDeaver窓を形成することにより,nipple valveの不全に対する修復手術の減少に努めました。次いで,Marlex collarによるerosionにもとづく瘻孔からの失禁対策として,collarの材質をMarlexからDexon(PGA meshに変更しました。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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