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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科52巻5号

1998年04月発行

文献概要

セミナー 合併症をもつ患者の術前・術後の全身管理・6

凝固・線溶系障害

著者: 松本勉1 北島敏光1

所属機関: 1獨協医科大学麻酔科

ページ範囲:P.293 - P.299

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 血液は全身に循環し,酸素や栄養分を供給する役割がある。だから,何らかの障害により血管が破綻して出血すれば,直ちに血液を凝固して失血を防がなければならない。しかし,この止血栓もあまり長くとどまれば組織に虚血を招き,血栓症となり得る。したがって,正常では凝固・線溶系のバランスが生体のホメオスターシスを保っている。凝固・線溶系の機序を理解することは,周術期において重要な意味を持つ。本稿では,正常の止血機構,線溶系をまず解説し,次に出血傾向・凝固異常についての診断および検査,また凝固・線溶系の異常に関わりのある後天性の疾患や抗凝固療法を行っている患者における止血機能障害と対処法を概説し,さらに麻酔法との関連性についても述べた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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