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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科52巻5号

1998年04月発行

原著

神経性頻尿に対するアルプラゾラムの臨床的検討

著者: 山越昌成1 田中宏樹1 馬場克幸1 西田茂史2 長田尚夫2 岩本晃明2

所属機関: 1聖マリアンナ医科大学附属東横病院泌尿器科 2聖マリアンナ医科大学泌尿器科

ページ範囲:P.307 - P.310

文献概要

 頻尿,残尿感などの膀胱刺激症状を主訴とし,器質的疾患のない神経性頻尿患者23例にベンゾジアゼピン系の抗不安薬であるアルプラゾラムを投与し,その臨床的効果を検討した。アルプラゾラム投与後の昼間排尿回数は投与2週間後,4週問後ともに統計学的に有意に減少した(それぞれp=0.0007およびp<0.0001)。夜間排尿回数は4週間後で有意の減少がみられた(p=0.OOO2)。また,残尿感,尿意切迫感を含めた膀胱刺激症状全般に対する効果は有効率87.0%であり,患者満足度も87.0%であった。投与を中断するような副作用は1例もなく,アルプラゾラムは神経性頻尿に対して有効な薬剤と考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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