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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科52巻5号

1998年04月発行

症例

レーザー膀胱砕石術を施行した巨大膀胱結石

著者: 海野智之1 大平智昭1 高山達也1 麦谷荘一1 鈴木和雄2 藤田公生2

所属機関: 1聖隷三方原病院泌尿器科 2浜松医科大学泌尿器科

ページ範囲:P.315 - P.317

文献概要

 症例は58歳,男性。1978年より脊損にて膀胱瘻管理を施行していた。1997年に入り肉眼的血尿が継続したためKUBを撮影したところ,膀胱内に径9.0×6.0×5.2cm,推定245gの巨大結石を認めた。DIP,CTにて結石はほぼ膀胱全体を占めていたが,両側の水腎症は認めなかった。1997年4月2日,全身麻酔下にホルミウム・ヤグレーザー膀胱砕石術を施行した。レーザーは結石の表面をかするように,接線方向に照射した。手術時間は336分であったが,膀胱粘膜を損傷することなく,結石は大部分が砂状になって流出した.術後KUBでは残石を認めず,術後経過は良好で術後2日で退院可能となった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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