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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科52巻5号

1998年04月発行

症例

尿閉を主訴に発見された後腹膜線維肉腫

著者: 根本勺1 服部智任1 内木場拓史1 千賀康弘2 木村剛2 秋元成太1

所属機関: 1日本医科大学泌尿器科 2北村山公立病院泌尿器科

ページ範囲:P.323 - P.325

文献概要

 症例は62歳,男性。尿閉を主訴に近医を受診した。骨盤CTにて膀胱直腸間に10×8cm大の腫瘍を指摘され当院紹介となった。骨盤MRIでは,筋組織とほぼ同信号を示す周囲臓器とは境界明瞭な腫瘍であり,血管造影ではhypovascularを示した。後腹膜腫瘍と診断し手術を施行した。病理組織検査では,異型性を示す核を有する紡錘細胞の束状配列を認め,免疫特殊検査においてvimentinのみ陽性を示したため高分化型線維肉腫と診断された。後腹膜を原発とする線維肉腫は稀であり,自験例は本邦報告26例目であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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