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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科52巻5号

1998年04月発行

症例

完全内臓逆位に随伴した特発性右精索静脈瘤

著者: 野澤英雄1 永尾光一1 石井延久1 三浦一陽1 澤村良勝2 白井將文1

所属機関: 1東邦大学医学部泌尿器科学第1講座 2東邦大学医学部泌尿器科学第2講座

ページ範囲:P.339 - P.342

文献概要

 精索静脈瘤は内精静脈の解剖学的特徴から大部分は左側に発生する。精索静脈瘤が右側のみにみられる場合は,内精静脈に圧がかかるような状態,例えば腎細胞癌や後腹膜腫瘍などによる症候性の精索静脈瘤が疑われる。今回,完全内臓逆位に随伴した特発性の右精索静脈瘤を経験した。筆者らの調べ得た限りでは,完全内臓逆位に随伴した右精索静脈瘤の報告は,文献上,欧米において6例を認めたが,本邦では本症例が1例目の報告と思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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