文献詳細
小さな工夫
文献概要
前立腺肥大症の診断や治療効果判定,経過観察において,尿流測定は重要な意味を占めている。特に前立腺の縮小を目的としない内服薬投与や高温度療法後の経過観察においては,超音波などの画像診断はあまり意味がなく,もっぱら症状スコア(IPSS)と尿流計測が重要視される。しかし,IPSSの信頼性には問題がある1)ため,尿流率の改善が唯一の客観指標となるが,尿流率は排尿量に依存するので,外来での1回限りの検査より,複数回行えるほうが好ましい。そこで,患者が自宅でもできる尿流率の測定法を提案する。
目盛りの付いた採尿コップの底の裏に録音マイクを張り付け(図1),排尿中の音をテープレコーダーで録音する。排尿後テープを再生して,排尿の始まりから終了までの時間を計り,尿量を排尿時間で割れば平均尿流率を求めることができる。
目盛りの付いた採尿コップの底の裏に録音マイクを張り付け(図1),排尿中の音をテープレコーダーで録音する。排尿後テープを再生して,排尿の始まりから終了までの時間を計り,尿量を排尿時間で割れば平均尿流率を求めることができる。
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