icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科52巻5号

1998年04月発行

米国泌尿器科事情・8

米国のレジデントの生活

著者: 篠原克人1

所属機関: 1カリフォルニア大学医学部泌尿器科

ページ範囲:P.360 - P.361

文献概要

 今回はUCSF(カリフォルニア大学サンフランシスコ校)の典型的なレジデントの生活を紹介しようと思います。UCSFは計6年のレジデント制で,毎年3人のレジデントを採用しています。初めの2年間は一般外科のローテーションですが,その間に数か月の泌尿器科ローテーションがあります。最初の1年目はインターンですから,日中は病棟の患者の指示書きや入院患者の病歴取り,退院時サマリーなどに追われてしまい,あまり手術室に入る機会がありません。また,チーフレジデントは毎朝6時に入院患者の回診をして回ります。このときにはすでにバイタルサイン,水分の出入りや最近の検査結果を知っていなければなりませんから,インターンの朝はもっと早くから始まります。それでも泌尿器科のインターンは比較的楽なほうで,平日の病棟のコールは24時間とらなければなりませんが,金曜の午後5時から月曜の朝までは自由時間となります。外傷のチームや胸部血管外科のローテーションなどではもっと忙しい毎日を過ごすことになります。そのようなローテーションでは2日に1度は当直,そうでなくても夜遅くまで仕事に追われ,さらに急患の処置に巻き込まれることもしょっちゅうあります。外科2年目のローテーションもこれと似たり寄ったりの生活です。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら