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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科52巻6号

1998年05月発行

文献概要

原著

腎癌におけるMRIの有用性

著者: 長谷川倫男1 大石幸彦1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学泌尿器科

ページ範囲:P.399 - P.404

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 腎癌100症例中,ダイナミックMRIを100例に,ダイナミックCTを90例に,血管撮影を62例に施行し,それぞれ腎癌の性状,病期診断における有用性を検討し,同時にcost-effectiveな検査法の組み合わせを考察した。性状診断として,腫瘍への血流分布を主に検討した結果,血管造影よりもCT,MRIのほうが有用であった。病期診断ではCT,MRIともに病期診断能は約90%で差はなく,被膜浸潤の有無の感度は約50%と低かったが,静脈内腫瘍血栓の診断ではMRIが有用であった。腎癌における効率的な画像診断手順として,ダイナミックCTでT3以上を疑う症例には,ダイナミックMRIの併用が有効であると思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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