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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科52巻6号

1998年05月発行

症例

尿管腫瘍と鑑別困難であった後腹膜線維症

著者: 竹山康1 高橋敦1 安達秀樹1 佐藤隆志1 岩木宏之2 塚本泰司2

所属機関: 1札幌医科大学医学部泌尿器科 2札幌医科大学臨床病理部

ページ範囲:P.431 - P.434

文献概要

 症例は30歳,女性。右水腎症の精査目的で当科に入院した。CT, MRIにて骨盤内右側に径5cmの楕円形の不均一な腫瘤を認めた。順行性腎盂造影では,右尿管下部の狭窄とその一部に造影剤の貯留を呈していた。尿管腫瘍の術前診断にて手術を施行したが,術中診断は後腹膜線維症であり,腫瘤切除および尿管端々吻合術を施行した。術後1か月間ステロイドを投与し,その後中止した。術後約1年半を経過しているが,再発を認めていない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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