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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科52巻6号

1998年05月発行

文献概要

画像診断

多房性嚢胞状腎細胞癌の1例

著者: 川島淳1 池本庸1 大石幸彦1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学泌尿器科

ページ範囲:P.440 - P.442

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 患者 30歳女性。
 主訴 健診にて右腎の嚢胞状腫瘤を指摘され,精査目的に受診した。
 家族歴・既往歴 特記すべきことなし。
 合併症 子宮筋腫あり,婦人科に通院中。
 現病歴 健診の腹部エコーで右腎の嚢胞状腫瘤を指摘され,1995年12月6日に当院を受診した。翌年1月9日,右腎の嚢胞状腫瘤の精査のため当科に入院となる。
 入院時現症 体格は中等度で,顔色良好。表在リンパ節を触知せず。胸腹部に異常は認めなかった。
 入院時検査所見 尿沈渣にて赤血球50〜99/強視野,白血球5〜9/強視野。末梢血一般検査にて白血球12,700/mlと高値を示す。血液生化学検査には異常を認めなかった。
 手術所見 1996年!月22日,多房性嚢胞状腎癌の診断にて手術を施行した。経腰的に右腎上極に到達し,腫瘤の一部の迅速病理で腎細胞癌の回答を得たため,根治的右腎摘出術およびリンパ節郭清術を行った。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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