icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科52巻7号

1998年06月発行

文献概要

特集 泌尿器科領域における分子生物学の臨床応用:治療編

前立腺癌の遺伝子治療

著者: 吉村一良1 村井勝2

所属機関: 1荻窪病院泌尿器科 2慶応義塾大学医学部泌尿器科

ページ範囲:P.465 - P.472

文献購入ページに移動
 近年研究が盛んになっている遺伝子治療の前立腺癌における応用について概説する。いまだ有効な治療法が確立されていないホルモン非依存性癌に対する治療法として,遺伝子治療が注目されている。前立腺癌の遺伝子治療には大きく分けてCorrective gene therapy,Immuno-gene therapy,Suicidegene therapyがあるが,それぞれの場合により適切な標的細胞,ベクター,導入する遺伝子が異なる。corrective gene therapyではp53遺伝子などが有望視されている。lmmuno-gene therapyではGM-GSF遺伝子が有力である。Suicide gene therapyではHSV-TKを用いた研究が目立つ。特に自殺遺伝子治療において,前立腺特異的なプロモーターの応用が進められつつあり,注目される。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら