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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科52巻7号

1998年06月発行

文献概要

特集 泌尿器科領域における分子生物学の臨床応用:治療編

男性不妊症の遺伝子治療—精巣への遺伝子導入の試み

著者: 西村憲二1 北村雅哉1 山中幹基1 辻村晃1 松宮清美1 奥山明彦1

所属機関: 1大阪大学医学部泌尿器科

ページ範囲:P.491 - P.499

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 男性不妊症の治療における分子生物学の臨床応用について,精巣への遺伝子導入を中心に,最近の知見も交えて解説した。近年行われている体細胞に対する遺伝子治療と異なり,生殖系への遺伝子治療は倫理的な面より禁止されているのが現状で,基礎的なレベルでの研究にとどまっている。精巣への遺伝子導入は様々なウイルスベクターや手法が用いられているが,筆者らの行ったHVJ—リボソーム法による遺伝子導入の結果を加え,報告した。また,最近報告された精原細胞移植やクローン羊の誕生などを論ずるとともに,現在の生殖医学の進歩にも触れ,今後の生殖系細胞への遺伝子治療の位置付けを行った。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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