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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科52巻7号

1998年06月発行

小さな工夫

腸骨鼠径神経を損傷しない鼠径管への到達法

著者: 西澤秀治1 徳江章彦1

所属機関: 1自治医科大学泌尿器科

ページ範囲:P.531 - P.531

文献概要

 停留精巣や精巣腫瘍などの鼠径部の手術は泌尿器科研修医の手がける手術である。腸骨鼠径神経(以下,神経)は鼠径管内を精索に伴走しているが,術中に誤って切断されることも稀ではない。この神経は鼠径部,大腿上内側,陰嚢前面皮膚の知覚をつかさどり,損傷すると稀に術後疼痛の原因となる(nerve entrap-ment)。小児の手術の際は特に神経を温存する注意が必要である。神経走行の解剖を理解して適切な手技を行えば,損傷の危険性はかなり低減できる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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