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セミナー 合併症をもつ患者の術前・術後の全身管理・9
文献概要
血液疾患では好中球減少,貧血,血小板減少,多血症,血小板増多症,凝固因子異常,過粘稠度症候群などが問題となる。好中球減少時の感染では抗菌剤の十分量を迅速に開始する。手術に際しての赤血球輸血は,貧血の原因を考慮して輸血量を減らすように努める。血小板減少に対してはその原因別の対策が必須であり,先天性凝固因子異常には十分な補充療法を行う。血液疾患を持つ患者の外科的治療に際しては十分な注意が必要である。
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