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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科52巻8号

1998年07月発行

症例

多発性肺転移の完全寛解後に出現した多発性脳転移に手術・放射線療法が奏効した腎細胞癌

著者: 木村文宏12 田岡佳憲1 床鍋繁樹1 小峰志訓1

所属機関: 1自衛隊中央病院泌尿器科 2現 防衛医科大学校泌尿器科

ページ範囲:P.581 - P.584

文献概要

 60歳,女性。多発性肺転移を伴う右腎腫瘍に対し,腎摘除術後にIFN-α療法を行い,肺転移巣は消失した。腎摘除術後10か月目に出現した多発性脳転移は,手術および放射線療法でよくコントロールされていた。その後新たな肺病変が出現し,肺転移の増悪と診断されて腎摘除術後19か月目に死亡したが,病理組織学的には全身結核,腎癌の脳および左副腎への転移であった。肺には腎癌組織は全くみられず,死因は陳旧性肺結核の増悪であり,組織学的にはCRであった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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