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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科52巻8号

1998年07月発行

症例

転移巣よりみつかった最大径3cm以下の腎細胞癌の2例

著者: 藤浪潔12 近藤慶一1 三浦猛1

所属機関: 1神奈川県立がんセンター泌尿器科 2現 神奈川県立こども医療センター泌尿器科

ページ範囲:P.585 - P.587

文献概要

 骨転移巣よりみつかった腫瘍最大径3cmと2.5cmの腎細胞癌を1例ずつ経験した。両者はそれぞれ腎摘除術後1年,4年で癌死した。1970〜1995年の間に,当センターでは長径3cm以下の腎癌を15例経験した(全体の10%)。そのうち静脈浸潤を4例に認め,今回の2例も顕微鏡的に静脈浸潤を認めた。このことより,3cm以下の腎細胞癌でも静脈浸潤が存在する場合は遠隔転移を来す可能性があることが示唆された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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