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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科52巻8号

1998年07月発行

症例

抗凝固薬投与中に発症した腎被膜下血腫の2例

著者: 村田浩克1 北原研1 金村三樹郎1 横山正夫1 西祐太朗2 関顕2

所属機関: 1虎の門病院泌尿器科 2虎の門病院循環器センター内科

ページ範囲:P.591 - P.594

文献概要

 抗凝固薬投与中に発生した非外傷性腎被膜下血腫の2例を経験した。1例目は大動脈弁置換術施行後であり,左腰背部痛にて発症した。血管造影を施行し左腎下極の血管破綻を認めたため,塞栓術にて止血した。4か月後の追跡CTにて左腎上極に腫瘍を認め,根治的左腎摘除術を施行した。病理所見は腎細胞癌であった。2例目は冠動脈バイパス術後,右腰背部痛にて発症した。抗凝固薬を中止し安静,鎮痛剤の使用にて改善した。非外傷性の腎被膜下血腫は,自験例を含めて本邦では47例の報告がある。抗凝固薬投与中の症例は自験例の2例のみであった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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