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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科52巻8号

1998年07月発行

症例

膀胱拡大術後に発生した遅発性膀胱破裂

著者: 本田和也1 新田浩司1 鶴谷善昭1 伊東学1 村木修1 山口脩1

所属機関: 1福島県立医科大学泌尿器科

ページ範囲:P.595 - P.597

文献概要

 19歳,女性。7年前の膀胱拡大術以後,自己導尿を指導していたが不規則だった。1997年5月4日深夜,談笑後に突然腹痛,嘔吐が出現し,救急車にて来院した。尿道カテーテル留置にて500mlの混濁尿を排出,画像および臨床所見より膀胱破裂を疑って保存的治療を優先させたが,細菌性ショックに陥ったため緊急手術を施行した。膀胱拡大術後の膀胱破裂は稀であるが,生命予後に重大な疾患である。本症例は導尿不良による膀胱過伸展が原因と思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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