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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科52巻8号

1998年07月発行

症例

真菌球を形成した膀胱真菌症

著者: 松木孝和12 常義政1 曽根淳史1 森岡政明1 戸田俊介3 田中啓幹1

所属機関: 1川崎医科大学泌尿器科 2現 笠岡第一病院泌尿器科 3戸田病院

ページ範囲:P.599 - P.601

文献概要

 83歳,男性。8年前より糖尿病にて経口血糖降下剤により加療を受けていた。1995年末に難治性の膀胱炎を来したため当科に紹介された。初診時に尿路感染症と大量の残尿があり,腹部超音波検査で膀胱内に浮遊する多数の固形物が認められた。尿培養でCandida albicansが同定され,膀胱真菌球症と診断した。治療は抗真菌剤の投与と残尿に対して間欠自己導尿を行ったところ,膀胱内の浮遊物は消失し,尿路感染症も軽快した。真菌感染による膀胱内真菌球の形成症例は,本邦の報告では第11例目にあたると思われる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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