文献詳細
手術手技 小児泌尿器科手術・8
文献概要
主として筆者らが採用している異所性尿管(尿管異所開口)と尿管瘤(膀胱内型および異所性)の手術法を,経験に基づいて,また文献的知見を交えて概説した。異所性尿管と尿管瘤の病態生理は全く異質であること,また後者の膀胱内型と異所性尿管瘤では異所性尿管瘤の病態生理のほうがはるかに複雑であることを理解しやすいように記載した上で手術法を述べた。特に異所性尿管瘤は,今日では内視鏡的瘤切開術の見直しが導入され,治療方針に混乱が生じていることが否めない。その観点から,筆者らが経験した73例の本症手術の結果,検証を交えての考察と,手術選択についても叙述した。
手術方法の詳細は,本来,術者固有の疾患把握,経験,技術などにより異なるため,異論も生じやすいが,この稿が読者の参考になれば幸いである。
手術方法の詳細は,本来,術者固有の疾患把握,経験,技術などにより異なるため,異論も生じやすいが,この稿が読者の参考になれば幸いである。
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