icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科52巻9号

1998年08月発行

症例

小柴胡湯にて改善した放射線性膀胱炎の1例

著者: 佐藤大祐1 加瀬隆久1 田島政晴1 澤村良勝1 松島正浩1 若山恵2

所属機関: 1東邦大学医学部附属大橋病院第2泌尿器科 2東邦大学医学部附属大橋病院病理学教室

ページ範囲:P.679 - P.681

文献概要

 73歳,男性。膀胱癌にて放射線療法施行後,肉眼的血尿と頻尿が出現したため来院した。放射線性膀胱炎の診断にて小柴胡湯を内服し,症状は消失した。一時的に投与を中止したところ,再び血尿が出現した。凝固術後に内服を再開し,4か月を経過した現在,血尿を認めていない。小柴胡湯の投与は簡便で副作用もなく,良好な止血効果を有し,放射線性膀胱炎に対する有効な治療法と考えられる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら