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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科52巻9号

1998年08月発行

症例

自然破裂が疑われたインディアナパウチ

著者: 塚本定1 石川悟1 山内敦1 岩堀嘉郎2 鈴木正彦3

所属機関: 1日立総合病院泌尿器科 2茨城西南医療センター病院泌尿器科 3社会保険埼玉中央病院泌尿器科

ページ範囲:P.683 - P.685

文献概要

 59歳,男性。主訴は心窩部痛。4年前,浸潤性膀胱癌に対して膀胱全摘除術,インディアナパウチ造設術を施行された。CTにて下腹部腸管外に液体貯留があり,DIPではパウチからの造影剤漏出が疑われた。インディアナパウチの自然破裂と診断し,抗菌剤を投与しストーマからカテーテル留置をしたところ,疼痛,発熱ともに軽快した。2週間後のreservoir造影では漏出はなく,また入院時のDIP所見は偽陽性と判明した。本症例の破裂の原因は,導尿の回数が減りパウチが過伸展されていたためと考えられる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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