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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科53巻1号

1999年01月発行

文献概要

原著

真性包茎に対するエストロゲン軟膏の有用性についての検討

著者: 安藤正夫1 遠坂顕1 奥野哲男1 有澤千鶴1 岡部佳郎2 飯田浩善2 川嶋あや子2

所属機関: 1東京都保健医療公社・東部地域病院泌尿器科 2東京都保健医療公社・東部地域病院薬剤科

ページ範囲:P.35 - P.38

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 真性包茎患者に対するエストロゲン軟膏(0.1%プレマリン軟膏)の有用性を検討した。対象は5か月〜42歳(中央値3歳)の真性包茎患者29例で,1日1〜2回包皮狭小部に軟膏を塗布するように指導した。2〜27週間(中央値8週間)の治療で,29例中包皮翻転可能になった例は22例(76%),無効5例(17%),脱落2例(7%)であった。頻回の亀頭包皮炎による包皮硬化や指導不足などが無効の原因と考えられた。副作用は軽度乳房腫大1例のみであった。有効22例中,2か月以上追跡できた16例中14例(88%)で治療終了後も効果が持続した。以上より,真性包茎手術適応例ではまずエストロゲン軟膏治療を試みる価値があるものと考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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