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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科53巻1号

1999年01月発行

原著

無症候性顕微鏡的血尿に対する2次スクリーニングの意義

著者: 丸茂健1 村井勝2

所属機関: 1東京電力病院泌尿器科 2慶應義塾大学医学部泌尿器科

ページ範囲:P.39 - P.43

文献概要

 尿潜血反応陽性のために当科を受診した750例に対して,2次スクリーニングとして尿検査,血液検査および超音波断層検査を中心に行い,尿路性器悪性腫瘍3例,治療を必要とした尿路結石症19例,前立腺肥大症6例,尿路感染症4例,海綿腎2例,嚢胞腎1例,膀胱尿管逆流症1例,腎の血管筋脂肪腫1例,間質性膀胱炎1例,尿道小丘1例,血清IgAの高値65例が発見され,これらは受診者の13.9%を占めた。健康診断によって発見される尿潜血反応陽性者または顕微鏡的血尿を有するものについて,侵襲の少ない検査を選択して積極的に精査を行うことは,尿路性器疾患の早期発見のために意義あることと考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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