icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科53巻1号

1999年01月発行

原著

肺外転移を有する進行性腎細胞癌に対する低用量インターフェロン-γ療法

著者: 斎藤俊弘14 冨田善彦1 片桐明善1 谷川俊貴1 武田正之1 高橋公太1 今井智之2 西山勉3 照沼正博3

所属機関: 1新潟大学医学部泌尿器科 2新潟県立吉田病院泌尿器科 3厚生連中央綜合病院泌尿器科 4現 上越総合病院泌尿器科

ページ範囲:P.45 - P.49

文献概要

 1991〜1996年の間に当科で経験した肺外転移を有する腎細胞癌に対し,患者の生活の質も考慮した上で臨床効果を上げることを目標として低用量インターフェロン-γ療法を試みた。インターフェロン-γは200万単位を週1回外来で皮下注し,副作用などで継続困難になったり明らかな病勢進展を認めたりするまで,可能な限り継続した。評価可能病変のある10人に対する治療効果は,PR1例で奏効率は10%であった。副作用のために中止となった症例はなく,末梢血リンパ球サブセットと血中β2-ミクログロブリンの検討では治療による抗腫瘍免疫能の増強が示唆された。この投与法は腎癌治療の1つの選択になりうると思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら