icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科53巻1号

1999年01月発行

症例

インターフェロンによる潰瘍性大腸炎類似の急性腸炎

著者: 宇佐美隆利1 栗田豊2 永江浩史2 牛山知己2 鈴木和雄2 藤田公生2

所属機関: 1国立療養所天竜病院泌尿器科 2浜松医科大学泌尿器科

ページ範囲:P.54 - P.57

文献概要

 症例は47歳,男性。2年前に左腎細胞癌のため根治的腎摘除術を受けた。その後,右鎖骨上窩および縦隔リンパ節転移が出現し,1996年8月よりインターフェロン(IFN)α,γの併用療法を施行した。1997年8月より腹痛,水様性下痢が出現したため大腸内視鏡検査を施行したところ,潰瘍性大腸炎類似の急性腸炎の所見であった。IFNを中止すると症状は改善したため,IFNによる薬剤性急性腸炎と考えられた。IFNによる副作用として,本症の発生にも注意すべきと思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら