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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科53巻10号

1999年09月発行

文献概要

原著

中等度の尿道下裂の手術法の検討—フリーグラフト法とダケット法の比較

著者: 林祐太郎1 小島祥敬1 浅井伸章1 矢内良昌1 最上美保子1 水野健太郎1 丸山哲史1 最上徹1 郡健二郎1

所属機関: 1名古屋市立大学医学部泌尿器科

ページ範囲:P.783 - P.786

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 中等度の尿道下裂,主に陰茎部開口型の尿道下裂の修復術の術式として代表的な二術式(フリーグラフト法とダケット法)を経験し,手術結果の比較検討を行うとともに,それぞれの術式の特徴を考察した。両術式ともに,陰茎の背側包皮に横長の長方形を作図し,この長辺どうしを縫合し新尿道を作成して,索切除が終了した陰茎の腹側の尿道欠損部に補填する方法であるが,フリーグラフト法は作成した新尿道をいったん完全に遊離したのちに旧尿道口に吻合するのに対して,ダケット法は肉様膜を新尿道に付着させた状態で陰茎腹側に移動させて旧尿道口に吻合する点が異なる。手術結果として,初回手術成功率はフリーグラフト法が75%,ダケット法が88%であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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