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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科53巻10号

1999年09月発行

文献概要

症例

回腸利用代用膀胱作成術後に疑われた吸収性腎機能障害

著者: 和田郁生1 松川秀樹1 大和田康夫2 小関廣明2 田端康仁3 中島光太郎4

所属機関: 1高萩協同病院泌尿器科 2高萩協同病院外科 3高萩協同病院内科 4日立総合病院放射線科

ページ範囲:P.797 - P.800

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 65歳,男性。血尿を主訴として入院した。諸検査で膀胱癌(TCC,Grade Ⅱ,Stage T2)と診断した。根治的膀胱全摘除術後,回腸利用代用膀胱を作成した。術後尿道カテーテルを抜去したところ,腎機能障害を認めた。尿道カテーテルを再挿入すると,腎機能は改善した。逆流のない代用膀胱内にアイソトープを注入すると,両側腎孟が描出された。以上から,この腎機能障害は代用膀胱による尿成分の吸収によるものと考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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