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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科53巻10号

1999年09月発行

文献概要

症例

陰茎プロステーシス移植患者に発生した膀胱腫瘍の治療経験

著者: 二宮彰治1 丸茂健1 矢内原仁1 西山徹1 村井勝1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部泌尿器科

ページ範囲:P.801 - P.803

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 患者は71歳,男性。8年前に器質性勃起障害のためセミリジッド型陰茎プロステーシスの移植を受けた。肉眼的血尿が出現し精査を施行したところ,膀胱右側壁に有茎性表在性腫瘍を認め,全身麻酔下に経尿道的膀胱腫瘍切除術を施行した。本症例における手術は特に支障はなかったが,腫瘍の存在位置によっては腫瘍切除の困難が予測された。その対策として,術前の腫瘍の評価とともに全長の長いリゼクトスコープを用意したり,会陰部からの膀胱鏡の挿入,また,陰茎を捻転させて尿道の距離を短縮させるなどの工夫が必要と考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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