文献詳細
セミナー アンドロロジーの最近の進歩・4
文献概要
男性不妊症診療の最近の進歩について概説した。男性不妊症の原因の50%以上は特発性精子形成障害であるが,最近Y染色体長腕上の精子形成関連遺伝子AZFの微小欠失がその一因であることが判明し,精子形成機構解明の一助となることが期待される。治療面では,手術法やARTの進歩により治療成績が向上し,治療可能な患者の範囲も拡大した。最後に,無精子症患者の遺伝子異常の問題やARTに伴う倫理的問題についても言及した。
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