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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科53巻11号

1999年10月発行

原著

Camey Ⅱ法による自排尿型代用膀胱の治療成績

著者: 山田泰之1 日比野充伸2 永田大介2 伊藤恭典2 河合憲康2 戸澤啓一2 上田公介2 郡健二郎2

所属機関: 1津島市民病院泌尿器科 2名古屋市立大学医学部泌尿器科

ページ範囲:P.877 - P.881

文献概要

 膀胱腫瘍に対する膀胱全摘除術後の尿路変向術として,Camey Ⅱ法による自排尿型代用膀胱を17例に造設し,その術後経過,排尿機能,合併症について検討した。手術中,術後早期の合併症に大きな問題はなかった。術後2か月と6か月の時点で尿流量測定,残尿測定,膀胱内圧測定を施行した。術後2か月と6か月では,膀胱容量の増加に伴い最大尿流率は低下していたが,残尿量に変化を認めなかった。残尿が5Oml以上による自己導尿は3例(17.6%)に必要であった。Camey Ⅱ法による自排尿型代用膀胱は,排尿機能において代用膀胱の代表的術式であるHautmann法と比べて最大尿流率が若干低かったが,残尿量に差はなかった。Camey Ⅱ法は,形態が単純で手術時間が短いこと,尿管が短くても可能であるなどの優位な点があった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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