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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科53巻11号

1999年10月発行

症例

膿瘍との鑑別に苦慮した後腹膜悪性リンパ腫

著者: 我喜屋宗久1 池原在1

所属機関: 1沖縄県立宮古病院泌尿器科

ページ範囲:P.901 - P.903

文献概要

 患者は61歳,糖尿病の男性で,発熱,全身筋肉痛を主訴に救急受診した。緊急血液検査で重症感染症およびDIC類似の所見,そして緊急腹部CTで右腎腎茎部周辺に内部は多房性で低吸収域を示す不整な腫瘤を認め,一部壁に造影効果を認めた。壁不整な腫瘤の一部は腸腰筋へ浸潤していた。糖尿病患者に多発する腎周囲あるいは腸腰筋膿瘍を初めに想定した。しかし,その後の開腹組織診断で悪性リンパ腫と診断され,化学療法としてCHOP療法を施行した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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